令和5年度の地域協創演習として実施した「SFプロトタイピングの実践」。
今回は、東日本電信電話(NTT東日本)株式会社新潟支店の方々に授業協力としてご参加いただき、同社が展開する最新のテクノロジーの活用事例や、現在進行形で開発が進む未来の通信テクノロジーについてレクチャーを行っていただくとともに、制作途中のシナリオに対するフィードバックをいただきました。さらに2023年7月にオープンした米百俵プレイス ミライエ長岡内に開設された同社の協創スペース「NTT東日本スマートイノベーションラボ-NESTnagaoka-」を訪問し、展示されている先端テクノロジーを活用したソリューションを体験しました。
実施時期:2023年5月~2023年12月
参加メンバー:
視覚デザイン 3年-2名/2年-2名
大学院 1名
本年度は最終発表、展示をミライエ長岡で実施しました。
参加者は「2053年のコミュニケーション」というテーマからイメージを膨らませ、リサーチや議論を通して様々なシーンを描き出しました。今年はCovid-19に起因する規制が和らぎ、オンライン主体の日々から、対面主体の生活への移行が進んだ1年でしたが、振り返るとリアルとバーチャルの分離と融合が短期間のうちに半ば強制的に進行した数年間であったと言えます。その影響もあってか、シナリオにおいても、そのような背景を感じさせる作品が多く見られました。また、多様性の尊重、都市から地方への分散など、近年社会が当たり前のように良いことして掲げる社会像に対する疑問や戸惑いが垣間見られる作品もあります。これらのテーマは、反対意見を表明することや、直接的に議論することが難しいかもしれませんが、どの登場人物に共感するか、どの設定に違和感を覚えるか考え、それを他者と共有することは比較的敷居が低いのではないかと思います。
このように、議論が難しいテーマに関して会話をするためのツールとしてシナリオが活用されることを期待しています。
成果物となる冊子を以下のリンク先に公開しています。(準備中)